赤酢の始まりは、日本でお酒を作る工程で出る副産物、酒粕を使ったのが最初と言われています。
当時、米酢は高級品でしたが、赤酢はより安価に製造できたため、江戸時代の江戸(現在の東京)で広く使用されていました。その頃、寿司屋台が流行し、赤酢を使った酢飯はその色から褐色を帯びていました。
のちに赤酢は日本各地で独自の製法や原材料を用いて作られ、地域ごとに異なる特色を持つように発展していきました。赤酢を作るのにとても時間がかかります。
材料を熟成させるのに2年から3年、その後発酵させるのにさらに半年以上かかり、できあがるまでに4年程の手間暇がかかるので、現代では赤酢は高級酢として扱われています。
江戸時代の寿司ブームの立役者ともいわれ、現在も江戸前寿司で使用されることが多く、銀座の名店から全国の著名寿司店まで、日本の寿司文化を支える酢として広く愛用されています。
赤酢の酢飯 炙りトロ | 赤酢の酢飯 鯖 |
近年、東京は世界で一番ミシュランの星を獲得している美食の街として有名ですが、、ミシュランガイドでも星付き店の寿司店の多数がこの「赤酢」を使用していることが少なくないことからも、プロが一目置く調味料なのです。
赤酢を買う時の選び方は? ー製法で選ぶー
赤酢って、普通の酢と似て非なるもの、だから「使ってみたいけど、どれがいいのかわからない」という悩みを持っている方も少なくないのではないでしょうか?
赤酢は酢そのものに個性があり、その上あまり馴染みがないため、選び方や使い方が難しいですよね。実は酢飯に使う以外にも、さまざまなレシピに普通の酢と同じように対応できます。
まずは赤酢の選び方をご紹介しますので、今後、買って使ってみたいと考えている方は参考にしてください。
赤酢の選び方 ー製法に注目ー 「静置発酵法」と「全面発酵法」
赤酢の製造には「静置発酵法」と「全面発酵法」の2つの方法が存在します。静置発酵法は長期熟成を経て旨味が増すため、より高価な製品になります。
どちらが良いかというのは、求める赤酢の特性によって異なります。
静置発酵法 -高級酢として扱われる-
その名の通り、酢の原液を長期間容器に静置して自然に発酵させる伝統的な方法です。この方法では、時間をかけてゆっくりと発酵させることで、味や香り、色が深まり、より複雑な風味が生まれます。
静置発酵法で作られた赤酢は、独特のまろやかさと味の深みがあり、高級料理や特別な料理に用いられることが多いです。
全面発酵法 -リーズナブルなものが多い-
比較的新しい技術を使用し、酢の原液を積極的に攪拌しながら発酵させる方法です。この方法により、発酵期間が短縮され、一定の品質が保たれやすくなります。
全面発酵法で作られる赤酢は、味が均一でさっぱりしており、日常使いに適しているため、家庭用としても人気があります。
どちらの方法が良いかは、使用するシーンや好みによります。
- 豊かな風味と深い味わいを求めるなら静置発酵法
- 日常的に使いやすく、リーズナブルに一定の品質を求める場合は全面発酵法
がおすすめです。それぞれの方法で製造された赤酢を試して、自分の好みに合ったものを見つけてみませんか。
赤酢はどこで買える?【実店舗&通販を調査】
赤酢はどこで売ってる?【実店舗のリスト】
結論からいいますと、デパ地下ではかなり高確率でおいてあるようです。赤酢は希少性が高いので一般的なスーパーや食品を扱う店舗で常においていることが少ないのが現状です。
販売店舗 | 販売店名 |
百貨店(デパ地下) | 高島屋、伊勢丹、三越、ISETAN、大丸、そごう、松坂屋、小田急、阪神、マルイ、阪急うめだ、東武百貨店 |
他では高級スーパーや、珍しい食材を取り扱っている食料品店などで赤酢が手に入ることがまれにありますので、運次第ですが、行かれたらチェックしてみるといいでしょう。
赤酢の入手は通販がポピュラーです。以下に赤酢が買える【通販】をリストしました。
赤酢はどこで買える? 【通販のリスト】
オンラインで買える人気の赤酢をランキング形式で紹介します。なおランキングは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど各ECサイトの売れ筋ランキングをもとにしています。(2024年現在)
上北農産加工赤酢以外はすべて静置発酵法による製法の、うまみが濃くまろやかな赤酢です。
以下に赤酢が買える通販店のリストを示しました。各ECショップのリンクをクリックすると、それぞれの赤酢の販売ページに飛びます。
順位 | 商品名 | 価格 (Amazon) | 価格 (ヤフー) |
価格 (楽天市場) |
説明 | 内容量 | 原材料 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 内堀醸造 美濃三年酢 |
462円 | 498円 | 498円 | 代々秘伝の製法で三年以上の歳月をかけて製造。比類なきコクとうま味が絶品 | 500mL | 酒粕(国内製造) | |
2 | Mizkan 三ツ判山吹 |
1,050円 | 1,263円 | 1,323円 | 熟成酒粕によるスロー製法。飴色でうまみが強いので他の調味料をひかえたくなるほど | 900mL | 酒粕(国内製造) | |
3 | 九重雑賀 雑賀 吟醸赤酢 |
2,506円 | 691円 | 691円 | 石大木桶で120日以上丁寧に発酵・熟成させる静置醗酵法で作り上げた「雜賀 吟醸赤酢」 | 300mL | 米、酒粕 | |
4 | ユウキ食品 香雀赤酢 |
1,964円 | 10,900円 | 10,900円 | もち米を主原料とした香り豊かな赤酢は中華料理との相性抜群 | 1L | 米、食塩 | |
5 | ビバ NAPIA 赤酢 |
1,630円 | 1,242円 | 1,242円 | 皇室ご用達造り酒屋の“大典白菊”の酒粕を使用。100年変わらぬ蔵元で3年仕込み本格醸造 | 500mL | 醸造酢(広島県産)酒粕 | |
6 | 日の出 ホールディングス但馬の赤酢 |
950円 | 950円 | 950円 |
江戸時代の味を再現。長期熟成させた国産純米粕のみを使用。まろやかな酸味とコクが特徴。 |
200mL | 酒粕(純米粕) | |
7 | 尾道造酢 カクイチ 熟成赤酢 |
4,610円 | 4,420円 | 色は濃い目。3年間熟成させた酒粕を独自の発酵方法で風味豊か。和洋中あらゆる料理に。 | 1,800mL | 砂糖、米酢、食塩、調味料 | ||
8 | 上北農産加工 赤酢 |
486円 | 416円 | 416円 | 透き通った赤色と豊かな旨みと甘みが特徴。スッキリ系なので和洋中なんにでも使える万能赤酢。 | 300mL | 醸造酢(青森県製造)、しょうゆ | |
9 | ワイズ 純米吟醸酒 熟成赤酢 |
600円 | 豊田旭高原の水で育った米を原料とした純米吟醸酒の酒粕を3年間寝かせて作る熟成赤酢。うまみ強し。 | 300mL | 酒粕(国内製造)、酒粕 | |||
10 | 横井のお酢専門店 | プロ御用達お赤酢専門店なのでさまざまな赤酢を取り揃えています。 | 300mL~ | 酒粕(愛知県製造) |
赤酢を使った料理の数々
赤酢は豊かな風味が素材のおいしさをより一層引き立てるので、SNSでも赤酢を使った料理はどれも美味しそうですね!
朝っぱらから最高に美味いマグロと赤酢のシャリをキメてしまって今にも至りそう pic.twitter.com/ZvRneQGHnY
— K(仮称) (@kkashow) May 20, 2024
今週から始まりました!シェフの気まぐれランチの
赤酢のやわらか!三元豚の酢豚🐷です✨
大変好評です❣️
通常メニューにない赤酢を利用した、
甘酸っぱい酢豚をお楽しみください♪平日昼、夜、土曜昼のみの限定です⭐️
期間限定(いつまでかは未定)この機会にぜひ💁♀️ pic.twitter.com/b36hhrbBeD— 東洋木更津 広報 (@toyo_k_kouhou) May 17, 2024
赤酢を活用した家庭料理
赤酢を使った簡単で美味しいレシピとしては、「赤酢の酢の物」や「赤酢ドレッシング」があります。
赤酢の酢の物は、野菜や魚介類を赤酢でマリネすることで、素材の味を引き立てながら、さっぱりとした味わいを楽しむことができます。
また、サラダにかけるドレッシングの酢を赤酢にかえるだけで、そのこっくりとした色と、まろやかな風味で、お子様から大人までおいしくいただけて食卓に彩りを加えますよ。
簡単にいつもの一品がワンランクUPなのニャ
こちらは赤酢を使った酢の物にぶぶあられをふりかけました。ぶぶあられは一袋あるととっても使えて便利ですよ。
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赤酢はどこで買える?のまとめ
この記事では、赤酢がどこで買えるのか基本情報から選び方、おすすめの購入先、活用レシピに至るまでを詳しく解説しました。
赤酢はどこで買えるか?の結論は以下となりました。
マイルドな赤酢はお子様からお年寄りまで、おいしくいただくことができます。加えて体にもいいということなし!上手に取り入れて、毎日の食事をより豊かなものにしましょう。
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